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  • 執筆者の写真youkey

J-POPの隠れた名曲発掘隊が生まれた理由・後編

*前編が未読の方はこちらへ


 

 5.GLENの結成

自分で演奏するというコンセプトを形成した理由はもう一つある。

当時はちょうどコロナウイルスの影響が出始めた頃で、次第に演奏の機会というのが減っていた。

そのような背景の中、やはりミュージシャンとして一番恐れることは“停滞”であり、自分の演奏を披露する機会を失いつつあるというのは危機的状況だった。

徐々に自宅での作業が増える中、こんな楽曲を作って披露した。


所謂、GLAYの「誘惑」のパロディーソングだが、サウンド面に無駄にこだわった結果、ニコニコではボーカロイドタグのランキング2位に輝く成績を残した。

結果はどうでも良いが、正直、今までにないほど自分のこだわりが出せたのがこの楽曲である。


「現実のバンドよりも自分をさらけ出せる」


ここでJ-POPの隠れた名曲発掘隊を続ける最大の理由が生まれた。



 

 6.自分のための作品

今までの自分の音楽活動といえば、演奏ではセッション、作曲では楽曲提供。

気が付けば、自分のための作品を作ったことがなかった。

音楽活動を始めて早十数年がたつ。

そろそろ自分だけのアトリエめいたものを制作しても良いのではないのか。

セッションミュージシャンでもよくあることなのだが、彼らは非常に長い年月をかけて自身のリーダー作を作ることが多い。

仕事ととして音楽をやっている人間が、下手したら赤字覚悟のそんなことがなぜできるのか?

自分には理解ができなかったことが、この時初めて理解できた気がした。

ミュージシャンとして、自分の作品群をこの世に残す。

これがミュージシャンとしての生きている証であり、富や名声よりも輝かしい功績なのだと。

このことに気が付いた時のわくわくした気持ちは今でも忘れていない。

最も大切な第三のコンセプト


「自分の生きた証をこの世に残す」



 

 7.そして現在

2022年2月現在、隠れた名曲発掘隊も構想の半分まで到達した。

大瀧詠一氏の「福生45スタジオ」を模したものも完成し、GLENのメンバーも12人に増えた。

YouTubeには珍しい、「生きたバラエティー番組」なのだと我ながら思う。

この界隈で生き残るには決して正しいやり方ではないが、ここまで掲げた三つのコンセプトを揺るがす気はなく、自分自身、全く飽きがこないのもこのためであろう。

隠れた名曲発掘隊は特番を除いた全30話で予定しているが、実は自分がこの番組を通して最も伝えたいことは隠してある。

それは最終回で披露しようと決めてあるからだ。

何を伝えたいか、徐々に番組には現れているが、それは皆さんのためのお楽しみにしておこう。

きっと、自分を含めたみんなに新しい世界が最終回に待っていると思います。

それまで、気長にお待ちください。


~Fine~



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